かゆみに負けた僕がアトピーを立て直した方法

僕は長年アトピーに悩まされていましたが、今ではすっかり落ち着いて、
正直なところ、アトピーだったことを忘れるくらいの生活を送っています。

その経緯については、以前こちらの記事に詳しくまとめました👇
👉 アトピーが治った体験記|僕がやったこと

今回はその続きとして、アトピーのときにやってはいけないことについて、自分の実体験をもとにまとめてみます。

僕自身、知らず知らずのうちに「悪化させる行動」をしていたことも多く、振り返ると後悔ばかり。
この記事が、同じように悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。

アトピーのときにやってはいけないこと

掻いてないつもりでも、皮膚はダメージを受ける

これが一番やっていたことですが、爪を幹部に押し当て爪痕が残るまで押し込んでいました。
「掻いてはいけない」と自分に言い聞かせても、耐えられないくらいのかゆみに襲われ、どうしても爪を立てて押し当ててしまうんです。
でも、掻かずに爪痕が残るだけで済むので、「これで掻いたことにはならないし、範囲も広がらないだろう」と自分を納得させていました。

↑これが非常によくありません

爪を押し当てると、皮膚の表面を傷つけるよりも深い部分にダメージを与えてしまい、内出血や炎症がひどくなります。
その結果、患部の治りが遅くなり、アトピーの症状をさらに悪化させてしまうのです。

ステロイドは短期間で、多く使う

アトピー性皮膚炎の治療には、ステロイド(副腎皮質ホルモン)外用薬が基本的に有効とされています。
これは、炎症を抑えることでかゆみを軽減し、湿疹の改善や皮膚のバリア機能の回復を促すためです。

ただし、長期間の使用によって皮膚の抵抗力が低下したり、毛細血管が拡張したりするなど、皮膚が弱くなる副作用が現れることもあります。

「ステロイド」と聞くと、副腎機能の低下や免疫力の低下による感染症、糖尿病などの副作用を心配される方も多いと思います。
実際、これらのリスクがあるのは事実であり、慎重に使うべき薬であることに変わりはありません。

ただ、そのイメージが強すぎるあまり、本来必要なときにためらってしまい、かえって症状をこじらせてしまうケースがあるのです。

ステロイド = 危険というイメージから、アトピー患者のほとんどの方が、ステロイド外用薬を薄く塗ってしまうのです。
薄く塗ると、炎症の抑えが弱いため痒みが中途半端に残り、再度搔きむしってしまいます。このサイクルから抜け出すことができません。私もそうでした。

「ステロイドを使用する量ではなく、ステロイドを使用する期間を減らす」というのを意識して使用するようにした方がよいと思います。

ステロイドを長期間使い続けるというのは、体に「外からステロイドが届くから、自分で治そうとしなくていいよ」と伝えているようなものです。
本来であれば、外部からの手助けがないことで、免疫力や自然治癒力が自力で働こうとします。
しかし、ステロイドに頼りすぎることで、体が“助けを待つ”状態になり、自分で回復しようとする力が弱まってしまうのです。

栄養が足りないと、肌の回復力も足りなくなる

栄養価の高いものを意識し、偏った食事ではなくバランスの取れた食生活を心がけることが大切です。

思い返せば、僕がアトピーに悩んでいた頃は、玉ねぎや人参などの野菜は避けがちで、飲み物はほとんどコーラなどのジュース。好き嫌いも多く、明らかに栄養が偏っていました。

けれど、アトピーの症状が落ち着いてきた頃、自然と好き嫌いが減り、いろんな食材を受け入れられるようになっていたことに気づきました。

大切なのは、小さなことの積み重ねです。たとえば、コーラが飲みたくなったら、たまには100%りんごジュースにしてみる。
肉ばかりの食事なら、魚料理を意識的に取り入れてみる。
野菜が苦手なら、カレーに混ぜて味をごまかしてみるのもひとつの工夫です。

こうした<<できることから少しずつ>>を意識することで、体はきちんと応えてくれます。

それと・・・十分な睡眠も大事なので、夜更かしは控えるように

ここまで読んでくださってありがとうございます

アトピーと向き合う中で、僕自身たくさんの遠回りや失敗をしてきました。
でも、小さなことの積み重ねが、確実に体を変えていくということを、今だからこそ強く実感しています。

もし今つらい状態にあっても、あきらめずに、自分の体と丁寧に向き合ってみてください。
焦らず、できることからひとつずつ。

あなたの症状が少しでも軽くなりますように。そして、いつか僕のようにアトピーのことを忘れて暮らせる日が来ることを願っています。